某IT企業 社員向け100周年啓発 漫画&クイズコンテンツ
100年企業の歴史を、わかりやすく、親しみやすく伝える
近年、自社の「周年」をコーポレートブランディングにおける重要なタイミングであると考え、ステークホルダーに向けてさまざまな「周年事業」を展開したり、「周年コンテンツ」を発信する企業が増えています。
今回hあ、当社が相談を受けて企画制作を担当した案件の中でも、特にユニークな事例をご紹介します。こちらも、某飲料メーカーのブランド史と同様に「漫画」がフル活用されました。
[オリエン内容]社員向けに、わかりやすく、親しみやすく
2023年夏、某大手印刷会社から当社に「ある老舗IT企業の100周年記念コンテンツの企画提案に協力してほしい」という要請がありました。コンテンツは、100年の歴史を正史としてまとめた「社史」のほかに、社員に会社の歴史をわかりやすく、親しみやすい表現で伝える「インナー向け教育コンテンツ」の2種類。当社には後者の企画制作を、とのことでした。
そのオリエン内容は、以下の通りです。
- ターゲットは、20〜40代の若手社員
- 公開はイントラネットのみ(完全に社内のみ)
- 読みやすさ、親しみやすさを重視
- 歴史を簡単に知ることができる
- 読後に、その会社の社員であることに対する「誇り」が感じられる
- 読んだ社員が、自社の「らしさ」「文化」に気づくことができる
[制作内容]漫画+クイズ で構成
このクライアントの歴史に関する資料を読み込んだところ、関東大震災後の混乱期に事務用品の商社として創業し、昭和30年代後半に時代のニーズを先読みして、コンピュータ業界にいち早く進出したことがわかりました。つまりこの会社は、「オフィス業務の効率化」を常に考え続けて事業を展開する「ニーズ先行型」。そこで社員向けコンテンツでは、この点を軸にしつつ、企業使命(今でいうパーパス)は貫きつつ、時代の変化をいち早く察知して業態を変える柔軟性を持っていることがこの会社のDNAであると考え、この点をいかにわかりやすく伝えるかにフォーカスしました。
そこで提案したのが「社史の漫画化」と「社史のクイズ化」です。
社史の漫画化(+補足コンテンツ)
記録として残っている100年分の歴史から、創業エピソード、創業期の代表的な商品の開発秘話、コンピュータ業界への進出…など、6つのエポックメイキングな出来事をピックアップし、漫画化することに。ある新入社員が、時間を自由に移動できる超能力を持った(という設定の)創業者とともに、社史の時間旅行をするというストーリーを提案し、採用が決定しました。
漫画化にあたっては、企業案件に慣れたプロフェッショナルの漫画家さんと編集プロダクションに依頼。シナリオは当社が担当しました。
多忙な社員が隙間時間に読めるよう、漫画は1話あたり2〜4ページと短めに構成。興味を持った社員が後から腰を据えてじっくり読めるように、補足コンテンツを充実させました。「2〜4ページは少なすぎるのでは?」という質問がありそうですが、しっかり社史を理解し、補足コンテンツとの関係性を明確化しておけば、2ページでも十分に、読ませて、楽しませて、学びになるコンテンツに仕上げることができます。
社史のクイズ化
漫画と補足コンテンツで会社の歴史に興味と最低限の知識をもったところで、クイズに挑戦できるようにしました。問題は1話あたり2問。漫画のストーリーや補足コンテンツと何らかの関係がある、トリビア的なものにして、ヒントも提示しました。
[まとめ]ゴールは「社内で愛されるキャラクターの確立」
クライアントの理念や文化をしっかり押さえたコンテンツは好評だったとのこと。社員の皆さんは皆、楽しく会社の歴史を学ぶことができているようです。
創業者のキャラクターは社内認知度や好感度が高まったようで、社内の周年イベントの際に二次使用されるなど、思いがけない広がりを見せてくれました。
スタジオ・キャットキックでは「会社の歴史を、より親しみやすいコンテンツに!」というニーズにも、企画段階から関わることが可能です。特に、会社の事業内容や歴史の「漫画化」「物語化」は、ご相談が増えています。現在も同様の案件がいくつか進行中です。ぜひお気軽にご相談ください!
「実績集」をご用意しています。
スタジオ・キャットキックでは、著作権などの問題から過去に手掛けた作品のWeb掲載を見合わせております。具体的な実績をご覧になりたい方は、ぜひ当社にご連絡ください。実績集を持参いたします。
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